9歳の娘の「前歯の見た目」を改善してあげたい・・・
9歳の娘さんをお持ちのお母さんが「矯正相談」で来院されました。お母さんの訴えは、「娘の前歯の見た目を改善してほしい!」です。早速、お口の中を診察してわかったのは、専門用語では「前歯の反対咬合」で、本来は上の歯が外側に出ているはずが、下の歯の内側に入って成長してしまっていました。
矯正治療から1年後、「前歯の見た目」が改善
矯正治療を実施して、約1年後の状態です。
お母さんが希望されていた「前歯の見た目」が改善され、とても喜んでいただきました!
本症例での矯正治療の流れ
まず歯並びや噛み合わせでお困りの場合、【矯正相談】でご予約をお取りください。
ご来院いただきましたら、まずトリートメントコーディネーターが主訴(お困りごとやお悩み)を伺います。その後、歯科医師による【お口の中の診査】、必要に応じて【レントゲン撮影】【CT撮影】をして骨や顎関節の状態を確認します。
一通り資料が揃ったら【診査・診断の説明】をし、矯正治療に必要な装置、費用、治療の流れについてもご説明します。
治療を進めることの同意を得られましたら、【矯正装置を作成、装着】し、ご家庭で矯正治療を進めていただきます。その後は、歯が動いていくにつれ、矯正装置の微調整が必要になってきますので、月1回ペースでご来院いただき【装置の調整】を行なっていきます。
矯正装置について
今回の症例では、診査の結果、顎の成長が不足していることで歯が本来の位置に並んでいないと診断しました。 そこで拡大床という装置を使用して、患者さんの上下顎の成長を促しながら歯を本来の位置に戻すことを目標として治療を開始しました。お口や歯並びの状態により、矯正装置や費用・期間も変わってきますので、まずは気軽に「矯正相談」をご利用ください。
矯正治療のメリット・デメリット
矯正治療と言っても、いろいろな治療方法があります。当院ではできるかぎり歯を抜かない矯正治療と、お口が小さくならない矯正治療を基本に考えています。 それは患者さんのお顔とお口(骨格)の大きさににあった歯並びが一番良いと考えているからです(過度に修正された歯列は場合によっては悪影響を及ぼすこともあるからです)。 もちろん、診査の結果抜歯をしなければならない場合もあります。患者さんそれぞれにあった治療計画を考えご提案しております。しかし、どの治療法にもメリット・デメリットがありますので、患者さんご自身の考えにあった矯正治療を選択されることをオススメします。
今回の症例にも、メリット・デメリットがあるので、以下ご紹介します。
【メリット】
- 早期介入により、取り外しのできる装置のみで主訴の改善ができた。
- 歯列が大きく広がることで抜歯をせずに、短期間で、歯を無理なく並べることができた。
- ワイヤーを使う矯正よりも、費用が安価。
【デメリット】
- 矯正装置の着脱ができるため、装置をつけないと効果が出ない
- 装置を使うために、本人の自主性やご家族の協力が必要な治療である。
- ワイヤーを使った矯正よりも、歯を細かく動かすことができない。
矯正治療には、いろいろな考え方や治療法がありますので、メリット・デメリットを考慮の上、患者さんご自身の考えにあった矯正治療を選択されることをオススメします。歯並びが気になったら、いろいろな歯医者さんの「矯正相談」を受けてみてください。その上で、どこの歯医者さんで治療をするか?選択されることをお勧めします!
以上