検査・説明

歯ぐきの検査 | 健康な歯ぐきは「チクチク痛くない!」

傷口や腫れた部分を
触れば痛いのは当たり前!

先日、歯周検査(歯ぐきの健康状態を調べる検査)の時に、「チクっと痛いから、歯ぐきを針で刺されているのかと思った!」と、言われた患者さんがいました。でも、ご安心ください。針は使っておりません。

ご安心ください。診療器具の先端は丸い形状です!

歯周検査の時に、歯ぐきの溝(ポケット)の深さを測っているのは、「細い器具」ですが、先端は「丸い形状」のプローブと呼ばれる歯科器具を使用しています。実際に見ていただくと、皆さん先端が丸まっていることに驚かれます。

では、なぜ検査中にチクチク痛むのでしょう?

チクチク痛む原因は、歯ぐきが弱っているためです。通常、健康な歯ぐきなら検査してもチクチク痛みません!! 歯周病菌によって破壊された歯ぐきの場合、そこが腫れて傷口になっているため、ポケットの深さを測るときに痛みを生じることがあります。逆に、健康な歯ぐきなら、傷口になっていないため痛みを伴うことはないのです。口の中だけではなく、転んだり切ったりしたところを触れられたら痛いですよね?それと同じことが口の中でも起きているのです。健康な歯ぐきは出血は起きませんが、菌が住み着いている歯ぐきからは歯ブラシで磨くだけで出血が起きます。歯周基本検査では、ポケットの深さを測るのと同時に、どこの歯ぐきから出血があるか(=歯周病菌の餌がたくさんあるところはどこか)も一緒に調べていきます。

【左上:健康な歯ぐき】      

【右上:歯肉炎(歯ぐきが腫れている状態)】 

【左下:軽度歯周病(出血してポケットが深くなり始めている状態)】       

【右下:重度歯周病(骨が溶け始めている状態)】