歯周病・糖尿病

歯周治療するにつれて糖尿病がすごい変わったんだよ!

糖尿病がすごい変わったんだよ!

ちょうど新しい入れ歯が出来上がって装着する日でした。「やっとですね!がんばって通いましたね!」とTさんにお声がけをすると、Tさんから「歯周治療するにつれて糖尿病がすごい変わったんだよ!」と嬉しそうにお話をしてくださいました。

インスリンを打つレベルから劇的改善!HbA1cが10%→5%へ

Tさんの来院当初、血糖値が非常に高くHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)値は10.0%を超えており【糖尿病の治療のために医師から入院を勧められるレベル値】で、インスリンを打たないといけない状態でした。それが歯周治療を継続してちょうど1年が経ち、HbA1c値が5.0%【正常値】にまで改善されました。私たちも自分のことのように嬉しく感じました!

当初は「入れ歯の調整」。糖尿病が良くなると思っていなかった

実は、Tさんが来院された時の主訴は「入れ歯の調整」でした。「痛くて噛めないから、痛みが出ずに噛めるようにしてほしい」ということで、お口の中を検査・診断してみると、入れ歯も不適でしたが、それ以上に歯ぐきの状態が大問題でした。Tさんのお口の中は、清掃状態が悪く、歯ぐきも赤く炎症し、出血も多く、歯周病が重度に進行している状態でしたが、それまで通っていた歯医者さんでは歯周治療はされていなかったとのこと。良くならなかったためご友人の紹介で当院にいらっしゃいました。詳しくお話を伺ってみると、やはり血糖値も高いこともわかってきました。

痛みに敏感で、なかなか進まなかった歯周治療

入れ歯の安定には、土台となる歯ぐきが健康状態があることがとても大切です。そのため初期治療として「歯周治療」から始めましたが、重度歯周病の治療は、歯ぐきの腫れているところや傷口があるところを触るため、やはり痛みが伴います。Tさんは痛みに敏感だったため「もうあんまり触らないでくれ」と言われることもありました。歯周治療では、日々のセルフケアも大切なため患者さん自身での努力も改善には重要なポイントです。しかし痛みが伴うためTさん自身なかなかセルフケアが徹底できない状況でした。そのため歯ぐきの状態も、良くなって、悪くなって、またよくなっての繰り返しが続いていたため、入れ歯治療にもなかなか入れません。

「まだ治療に入らないのか?噛めないんだよ!」

Tさんの「快適に噛みたい」ご希望を叶えるために、医療者側では必要な治療と分かっていながらも、Tさんには歯周治療の必要性を理解していただけないという時間が続きました。そしてTさんから「まだ入れ歯治療に入らないのか?噛めないんだよ!」という声を頂きながらも、歯周病治療と入れ歯調整を繰り返すなかで少しずつ痛みが落ち着いてくるのを実感いただけるようになりました。

「俺がんばってるよ!」痛みが落ち着いてきたら、やる気アップ!

我々も歯周病治療と入れ歯調整を根気よく続けてきましたが、「痛みが落ち着いてきた実感」によりTさんの中で良くなる可能性を感じていただけたのだと思います。そこからスイッチが入り、Tさんはものすごく自宅でのセルフケア(ハミガキとフロス)をがんばってくれるようになりました。そしたら、そこから劇的に歯ぐきの状態がみるみる良くなっていったのです。来院される時も話かけるとNさんは「俺がんばっているよ!1日に何度も磨いているよ!夜中に目が覚めた時もうがい薬で口の中をキレイにしている!」となんとも頼もしい声を聴けるようになりました。

患者さん、歯科衛生士、歯科医師、みんなが諦めずに努力した賜物!

「もともと食べるのが好きで、旅行も好き!奥さんと出かけて食べるのが楽しみだったから、食べられるようになって本当に嬉しいよ!」と言われるTさんの言葉に、「患者さんのセルフケアの努力」「歯科衛生士の歯周治療の努力」「歯科医師の入れ歯治療の努力」のみんなが諦めずに頑張った努力が実った!と感じた心から嬉しく感じた瞬間でした。