歯周病・糖尿病

ハブラシに血がついていたら、それは「異常がある証拠」です!

今回は、〈もし歯ブラシに血がついていた時に・・・〉きちんと知っておいて頂きたいお話です。

ハブラシに血がついていたら「それは、異常がある証拠!」

もし皆さんのカラダから血が出ていたら、すぐに止血することを考えますよね? 例えば、道を歩いていて転び、膝(ひざ)を擦りむいて出血したら・・・すぐに手当てをしますね。もしアタマから出血していたらそれこそ大騒ぎをして血を止めます。しかし、歯みがきをしていてハブラシに血が少しついていても、それほど大騒ぎする人はいませんし、歯ぐきから出ている血を止めようとする人もほとんどいません。しかし、ハブラシに血がついていたら、それは「異常がある証拠」です。また「慢性的な病気に発展する歯周病が進行している警告」ですから、健康を維持するためにすぐに歯科を受診していただきたい状態です。

歯周病は、サイレント・ディジーズ(沈黙の病気)

多くの人は、歯ブラシに血がついていても、あまり問題視しません。ここが本当に危険な所です。歯周病はSilent disease(サイレント ディジーズ=沈黙の病気)と呼ばれる病気で、痛みなどの自覚症状が少ないのが大きな特徴です。少し出血していても変わらずにふつうに生活ができるので「このくらい大丈夫!」と思っている間に、歯周病はじわじわ進行します。炎症した歯ぐきの組織を、歯周病細菌がどんどん破壊し、さらに出血が増え、悪臭を放ち、最後は骨までも溶かしてしまいます。歯周病は気付いた時には手遅れになっている、とても恐ろしい病気です。

毎日24時間、カラダから出血している状態でいられますか?

歯ブラシについた出血を見過ごしたまま、仕事や生活が忙しいために1年放置していることは毎日24時間カラダから出血している状態で1年間を過ごしているのと同じことです。歯周病の危険性は、口の中だけではありません。血が出るということは、血管に穴が空いているということ。血管は全身と繋がっていますから、穴があいたところから歯周病細菌が血流に入り、全身に歯周病細菌が運ばれていくことが近年わかってきました。そのため歯周病と全身疾患(心疾患、糖尿病、低体重児など)との関係に注目が集まっています。当院でも、実際に糖尿病で困っている患者さんが、歯周病治療を続けることでヘモグロビンA1cが改善し、「糖尿病がよくなった!」「お薬を減らすことができた!」と喜ぶ患者さんの声を頂くことがあります。

歯周病の初期症状であれば、早い改善が見込めます。歯ブラシに血が少しでもついていたら、まず歯科を受診して「歯ぐきの検査」を受けられることをオススメします!